移住体験談

親元を離れ暮らした香川の土地と農業に魅了され

山本柾さん:まんのう町在住・2014年移住・~20代

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1996年愛知県名古屋市生まれ。地元の中学校を卒業後、多度津町にある専門学校禅林学園に進学。3年間の寮生活を経て卒業後、香川県の就農研修生となり、さぬき「こだわり市」で働く。

中学卒業後、一大決心で親元を離れ香川へ

 名古屋で生まれ育った私が、香川で暮らし始めた最初の理由は、小学校2年生の時に始めた少林寺拳法でした。中学校にかけて練習に打ち込んでいたころ、高校進学の道を選ぶことになりました。自分としては何となく県外で暮らしたい、という程度だったのですが、ちょうどそのころ少林寺拳法の総本山が香川県にあることを知りました。学校も併設されていることを知り、どうしてもここで学びたい、と思うようになりました。
 それまでの私は何をするにも「僕はこれがやりたい」などと自己主張ということが、ほとんどありませんでした。でも、その時は両親に「香川にある学校に進学したい」と初めて本気で頼んでみました。両親はそんな私を認めてくれ、反対するどころか応援してくれたんです。この学校が香川県になければ、私は今ここにいなかったはずです。
 学生時代の3年間は寮生活でした。そのころは香川に住み続けるということを特別に意識していたわけではありません。それでも寮の食事などを通じて「水がきれいで、野菜や魚などの新鮮な食材が豊富」という印象がありました。「水が合う」というのは大切ですね。そんな環境に暮らしながら、何となく農業にも興味を持ち始めていたと思います。

移住の決意を就農支援制度が後押し

 「暮らしやすいところだな」と香川に馴染んできたころ、卒業が迫ってきました。将来は農業をやろうか、と思い始めたのですが経験もちろん、農地や農機具もありません。周りの同級生にあわせて自衛隊に入り、ある程度お金が貯まれば辞めて農業を始めようとぼんやり考えていました。ところが身体検査で要件を満たさないため入隊は叶いませんでした。

 進路に悩んでいたころ、香川県に「就農支援制度」というのがあることを知りました。「香川で暮らし続けたい」という思いと、農業へのあこがれが重なってこの制度に応募。こうして私の「香川への移住」が決まりました。
 私は今、就農の勉強をしながら、三豊市にある、さぬき「こだわり市」で働いています。
ここは野菜作りの農法にこだわった産直市で、ただ売るだけでなく生産者の田んぼや畑まで出向いてお手伝いすることもあります。店頭で販売したり、農家の皆さんと接することで、店頭に並ぶ野菜について自信を持って説明することができます。農業は、頭と体を使う仕事ですが、土に触れることで心がほっとして、とても幸せな気持ちになります。最近ようやく畑を借りることができたので、初めて自分でジャガイモの種芋を植えました。

香川県のみなさんに「安全安心な野菜」を提供したい

 香川県で暮らして良かった、と思うことがたくさんあります。たとえば風景。引っ越して驚いたのは、田園の向こうにボコボコと盛り上がった、おにぎり形の山でした。こんな風景、ほかではまず見られません。「まんが日本昔ばなし」で見た風景が本当にあるんだ、と感動しました。
古いものを大事にする土地柄もいいですね。先日、年代物のミシンを手に入れたものの壊れて使えません。大型専門店に相談すると、「修理は無理です」と断られました。でも近くの小さな道具屋さんに頼んでみたら、ものの見事に復活させてくれたのです。ほかにも30年前のコーヒー焙煎機を大切に使い続ける喫茶店があるなど、物を大切にする姿をあちこちで見かけます。
私の夢は、大好きな香川県で独立して農業を始めること。そして安心安全な野菜を消費者の皆さんに届けることです。そのためには、もっと勉強と経験が必要なことを自覚しています。今はまだ、日々の仕事や畑の手入れに追われる毎日です。それでも、自分が描く夢が少しずつでも近づいているという実感があり、自分が選んだ道に満足しています。

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