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移住体験談

小豆島の恵みを生かしたレストラン「リストランテフリュウ」のオーナーシェフ 渋谷信人さん

渋谷信人さん(Ristorante FURYU オーナーシェフ):小豆島町在住・2011年移住・30代

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2011年小豆島町に移住。イタリア料理のレストラン「フリュウ」をオープン。今年は瀬戸内国際芸術祭作品プログラムとして、小豆島の旬の食材を生かしたジェラート専門店『MINORI GELATO』を草壁港の近くにオープン。小豆島の豊かな恵みを料理に生かしている。

移住のきっかけ

私は料理をする際「身土不二」という言葉を理念としています。その土地でとれる地のもの、テーブルまでの距離が近いものを食べるのが、そこに住む人にとって一番体にいいという考えなんです。東京で働きながら、いつか、自然の中で、身近な食材を使うことができるようなお店を持ちたいと思っていました。

最初に小豆島を訪れた時は、オリーブがある島だというのを知っていた程度です。移住を視野に入れて、2度目に小豆島を訪れた時に、町の空き家バンクで物件を探しました。1月か2月でしたが、庭のレモンの木に実がたわわに実っているのを見て驚き、この物件に決めました。庭先で無農薬のレモンがたくさん実っているなんてすばらしい環境ですよ。それに、どこを見ても緑に囲まれていて、海も見えます。ここなら料理だけでなく、島の景色や四季の移ろいをお客様に楽しんでもらえるし、私自身も気持ちよく仕事ができる場所だと思いました。

小豆島の恵みを生かしたレストラン「リストランテフリュウ」

料理の素材は小豆島の農家さんや魚屋さんなどから仕入れています。私自身もお店の裏手に畑を借りて、バジルやトマト、ズッキーニ、ハーブなどを育てています。小豆島は小さな島ですが、醤油、佃煮、素麺などたくさんの産業があるのがすごいですね。小豆島の文化を料理に取り入れたいと思い、魚醤を手作りしています。いかなご魚醤は香川県が日本最古の生産地だと言われています。瀬戸内海でとれたいかなごを醤油屋さんと同じ杉桶で仕込みました。店で出している料理にはこの魚醤を使っています。
小豆島はオリーブを育てて100年の歴史があります。小豆島の人たちは普段の生活でオリーブオイルを使い慣れているので、イタリア料理もすんなり受け入れてもらえたようです。観光客が通うお店よりも地元の人が足繁く通ってくれるお店を目指しました。宣伝はほとんどしませんでしたが、口コミで情報が広まっていきました。島の人の口コミはインターネットより早いですね。今ではジャージや作業着で気軽にランチを食べに来てくれる人もいます。
今年は瀬戸内国際芸術祭の作品プログラムとして、小豆島の旬の食材を生かしたジェラート専門店『MINORI GELATO』(ミノリジェラート)を草壁港の近くにオープンしました。瀬戸内芸術祭で島に訪れる人達に、小豆島の新鮮でおいしい素材から作ったジェラートを気軽に味わってもらいたいと思っています。

小豆島での暮らし

小豆島は私が生まれ育った町よりずっと都会ですよ。お店はあるし、人も多い、暮らしやすいところです。島は不便だと思われがちですが、朝の7時にフェリーで島を出て飛行機に乗れば朝11時には東京に着きます。小豆島から神戸にフェリーも出ているので関西にも行きやすいです。アクセスや時間の使い方を効率よく考えればいいだけです。小豆島でも充分便利に暮らせますよ

私は2人の子どもがいますが、子育てをするには思っていた以上にいい環境です。自然が豊かなのはもちろんですし、通っている保育園や学校、地域がとても教育熱心なことに驚きました。3年ごとに開催される瀬戸内国際芸術祭では一流のアーティストが島にやってきてくれて、子どもたちは日常の生活の中で、素晴らしいアーティストの作品に触れ、彼らと交流することができます。また、都会で成功した小豆島出身の方々が島の子どもたちにいい環境を与えてあげたいと力を注いでくれています。いい意味で、島だからできることだと思います。

地元の人とのコミュニケーションは大事ですね。人から受けたものは返していく、常にそういう気持ちでいます。商売だけではなく、普段の生活においても同じです。参加しなければいけない地元の集まりも度々あり、皆さんが「忙しいからいいよ」と言ってくれますが、参加できるときはちゃんと出るようにしています。地元の人達とのそういう関わりがわずらわしいと思う人は島での生活は少し難しいかもしれませんね。

移住をお考えの方へ

起業を考えている人にとって小豆島はいろんな余白があると思います。起業するにはスキルよりもビジョンが大事です。5年後、10年後、ここでどうなっていたいか、こういうことをしたいと思い描いて、人に相談してみることです。私自身、小豆島に移住した時には事業を広げていくとは思っていなかったのですが、暮らし始めると小豆島には魅力的な材料がたくさんあり、これがあったらいいな、あれをやったらおもしろいな、ということがどんどんでてきます。もったいないと思うんですよ。ここでは興味があることを自分で作っていくことができます。小豆島は行政や地域の人のバックアップがあるので、何かしようと思ったら相談することが一番ですよ。
就職を考えている方は、選ばなければ仕事はいくらでもあります。移住したいと思うなら、まず現地に行ってみることが大事です。行かないと何も始まりません。現地に行って相談してみる、そうすれば道は開けると思います。

(2016年6月取材)

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