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「住んでみたい!」という思いをかなえた妹尾さん

妹尾晴香さん:高松市在住・2018年移住・30代

「住んでみたい!」という思いをかなえた妹尾さん

瀬戸内海の美しさに惹かれて

本屋さんで見た直島の芸術作品に惹かれて、瀬戸内国際芸術祭に行ってみたのが、香川を訪れるようになったきっかけです。それまで四国に来たことはほとんどありませんでしたが、修学旅行で瀬戸大橋を渡ったときの瀬戸内海の美しさが心に残っていました。その後も島には何度も訪れ、穏やかで見ているだけでホッと一息つける瀬戸内海を眺め、いつか住めれば良いなと思っていました。そうした中、転職を考えるようになり、移住についても考え始めました。
大阪で開催された中国四国地方の移住フェアを訪れ、瀬戸内海沿岸の各地域の話を聞いてみようと思っていたのですが、結局、香川県の話ばかり聞いていましたね。

仕事と住まい

香川県での仕事探しは、関西に住みながらだったので、なかなか決まりませんでした。ほんとに来てくれるの?と企業の方に言われてしまって。そこで、1週間高松のゲストハウスに滞在して、ハローワークに通うなか、無事に決まりました。滞在したゲストハウスの方には、知り合いの不動産屋さんも教えてもらうなど、とても良くしてもらいました。仕事が決まったこともあり、家は3日で探しましたね。京都に似た古い街並みと、旅行で来たこともあるスポットが近くにあったことが決め手です。

好きなことができる、ゆったりとした時間

近所に植物を育てている家が多く、公園にも季節の花が植えてあって、植物が好きな私にとっては散歩がとても楽しいです。気になるお店があっても車が無いと行けない所があるのが、車の無い私には不便ですが、仕事や生活には全く困らないですね。関西にいるときは、都会の街中に住んでいたので、人も多く、街並みもゴミゴミしていましたが、こちらに来ると人もそれほど多くなくて、四国の他の街と比べても空が広く感じます。かといって、近くに病院も多く、鉄道もそれ程不便ではないので、暮らしやすいと感じます。
今はゆったりとした時間を過ごせて、やりたいことができて、生活を楽しめています。今後は畑で土いじりもして、自分の食べる物を自分で作れればいいなと思っています。大好きな島巡りも、港が街中からとても近く、すぐに船に乗れるので、気軽に行けるようになりました。こんな町はなかなか無いと思います。

住んでみたい、という気持ちに素直になって

女性1人での移住で、はじめは知り合いもいない所でどうしようか、という不安は正直なところありました。でも、周りの人も気にかけてくれて、今はとても満足のいく暮らしができています。そして、ご縁があり、こちらの方と結婚することにもなりました。何が縁かは、分からないですね。今移住しようかどうか悩んでいる人も、「住んでみたい!」という自分の気持ちに、素直になってみても良いのではないでしょうか。