• Uターン
  • 子育て
  • 起業
  • まちぐらし

「この町の良さを残したい」。そんな想いから不動産店を起業した片山さんご夫妻

片山哲也さん、恵子さん:高松市在住・2013年移住・40代

「この町の良さを残したい」。そんな想いから不動産店を起業した片山さんご夫妻

移住のきっかけと住まい探し

移住前は徳島のIT企業に勤めていました。40歳のとき、東京への転勤の話が来ましたが、僕も妻も「子育ては地元香川でしたいね」という思いで一致し、1年という期間限定で東京へ行きました。約1年後に転職して香川に戻り、町の雰囲気が気に入った高松市の仏生山町で住むことを決めました。「学校からの帰り道には、寄り道ができるような面白い町がいいよね!」とお互いの幼少期に重ね合わせ、住まい探しをしていたんです。物件を決める際には、子どもの登下校の姿を想像しながら、実際にその道のりを歩いてみたりもしましたね。道が広くてきれいな町はたくさんあったけれど、田んぼのあぜ道に草花がたくさん咲いていたり、忍者屋敷みたいな建物があったり、そんな面白そうな地域に惹かれ、この町に決めました。

仏生山での暮らし

僕たちの想像以上に子どもたちは寄り道の天才で、1キロほどの距離を1時間かけて帰って来るんです。帰り道に捕まえてきたヤゴやミミズを玄関で大事に飼育していたこともあり、さすがに「ミミズはやめて~」と叫んでしまいました(笑)。でも、コンクリートできれいに舗装された町ではなかなかできない経験だったなと嬉しくも思います。
まちかどには子どもらから慕われる名物おじさんもいるんです。「時計おっちゃん」と呼ばれるその男性は、首から大きな時計をぶらさげていて、時刻を教えてくれます。近所のおじいちゃんやおばあちゃんも我が孫のように子どもたちを気にかけてくれて、本当にあたたかい地域だなとつくづく思います。

「この町の良さを残したい」と不動産店を起業

引っ越した当初は知り合いもおらず、知り合いを作ろうと「まちづくり」の活動に参加し
ました。「町に住む人に、町への愛着を持ってもらいたい」という想いを持つ地域の方々と、地域に関わるうちに僕自身が町のことを好きになり、この町の良さを残したいと思うようになりました。その一方で、古い家が壊されて、新しい家が建っていく状況が寂しくて、なにかハード面でこの町に貢献できないかな?と考えるようになりました。
そこで一番に考えたのが空き家を利活用することでした。宅建士の資格を取ったものの、サラリーマンとの両立はできないことを後から知り、一旦お蔵入りに。約1年半後、募る想いを胸に脱サラをし、不動産業の道に進みました。
仏生山町の古い平屋をリノベーションして事務所にし、事務所内では長く大切に使い続けられる生活雑貨等も販売しています。

日々の想いと今後への期待

不動産業を営むうちに、高齢者や身寄りのない人などは賃貸物件が借りづらいといった負の部分も見えてきました。この状況をなんとかしたいと思い、自ら惚れ込んだアパート物件のオーナーになりました。実際に住む人の目線で住みやすい部屋にできるよう、リノベーションも自分たちでしています。
今後、移住者や高齢者、そのほか様々な人たちがアパートという小さなコミュニティの中で交流し、日々を楽しめる場所になるといいなと思っています。