• Iターン
  • 子育て
  • 起業

自分が気付いたことや感じたことを実現できる地域に出会えて

片野 牧さん:観音寺市在住・2001年移住・40代

自分が気付いたことや感じたことを実現できる地域に出会えて

移住して20年

移住当時、まだ幼かった息子たちは大学生となりました。進学で県外に行きましたが、都会の空気も吸いながら、自分たちを育んでくれた地域も大事にしてくれています。そんな彼らの成長や地域とのつながりを見ていると、自分が進んできた道は良かったんだな、と思います。「親がハッピーだと子もハッピー」「子がハッピーだと親もハッピー」これって連鎖してると思うんです。私自身この20年を振り返って楽しい日々が送れたのは、この地域があったからこそだと思っています。

移住のきっかけ

1人目の子育ては神奈川県で経験しました。当時、保育園の待機児童がすごく多くて。都会のマンション住まいは、子どもが泣いても騒いでも気を遣うし、2人目を出産するタイミングで「祖父母の家がある観音寺市に行こう」と決めました。仕事は、夫婦共に営業職だったので、「売るものが違うだけでスキルを活かして、どこでも出来るんじゃないか」とあまり心配はしていませんでした。

温かい思いに支えられ

観音寺市に来てからは主人も私もすっかり環境が気に入って。子どもたちは公園に行かなくてもどこでも遊べるタイプで、自然の中で走り回ってるだけで楽しそうでした。移住してきて少しずつ生活にも慣れてきていたある日、私がケガをして入院することになってしまいました。当時は一時預かりなどもなく、頼れる身内も近くにいなくて、「主人と子どもたちだけで大丈夫かな?」と心配してたんですけど、その時にママ友が子どもの面倒や家族の食事をサポートしてくれました。今思い出しても感謝しきれない日々です。その時の経験を機に「困っているママ達の手伝いを私も出来ないかな?」と考えるようになり、友人と「親子のための居場所と必要な時の一時預かり等」を始めたんです。ちょうどその活動に共感してくれた大家さんがアパートの一室を貸してくれました。お借りした場所が大きな病院の近くだったこともあり、お母さんが診察だったり、薬をもらいに行く間に利用してくれたり、輪が広がっていきました。

「子育て応援NPOフレンズ」を設立

活動を続けるうちに「親子カフェ」をやりたいね、って話が出たんです。その話をしてたら「いい場所あるよ~」とか「こんな人いるよ~」とか皆さんが情報をくださって。がんばっている人がいたら声を掛けてくれる地域性って言うんでしょうか?とにかくすごく皆さん温かいんです。アパートの一室から始まった活動が法人化し、今は西讃地域で子育てサポートを色々とさせていただいています。自身の子育ては一段落ついたので、これからは子育てしてた時には気付かなかったことを、少し引いた目でサポートできたらなと思っています。たくさんの方に助けてもらったように「これ楽しそうだからやってみたい」っていうことができる環境を作りたいと思います。

子どもが巣立ってからの楽しみ

香川県には自然の遊び場がいっぱいあるので、休日には山登りやSUPなど楽しんでいます。観音寺市からは四国のほかの3県にも遊びに行きやすいので遊び場がたくさんあります。本当にありがたい環境だなって思います。気が付けば移住して20年。仲間もたくさんできたのでこれからも変わらずに楽しんでいきたいなと思います。