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地域の食材を生かした薬膳料理で地元の人たちと繋がる。

篠田 佳樹:宇多津町在住・2021年移住・50代

宇多津町に移住し、2022年2月、日本料理なごみ薬膳「花旦」をオープンされた篠田佳樹さん。「人の体は食べたもので作られる」をコンセプトに、板前の道30年の技術と国際薬膳師として本格的な東洋医学に基づいた薬膳料理が味わえるお店です。

日々の食事を作る料理人になろう

料理人になろうかと考えたのは、小学4年生頃です。なんで勉強するの?どうすれば社会で役に立つのだろう?と考え、人に必要とされる料理を作ろうと決めました。
コック帽をかぶる洋食シェフにも憧れましたが、日本人が日々食べられるものをという想いから「和食の板前」を選びました。働きながら調理師学校を卒業し、日本全国の一流ホテルや割烹で板前として働きました。

薬膳との出会い

料理人を目指すと決めた頃、添加物の害や食の安全について知る機会が増えました。食を提供するなら、「薬膳を通じた食材の力」を学びたいと思いましたが、当時、日本では薬膳料理のお店は1件だけ。料理人としての力をつけたら、必ず薬膳の学びに繋がると信じ、板前の修行に励みました。
そして、30歳の頃、本草薬膳学院で本格的に学ぶチャンスが訪れ、試験の2か月前から勉強に集中し、合格率27%の国際薬膳師に合格しました。
資格は取得したものの、割烹の板前仕事では薬膳の知識を発揮できる機会があまりなく、37歳で独立しました。無添加であることや、食材の効能を丁寧に伝えていたら口コミで広がり、薬膳が求められているという手ごたえを感じました。

四国へのご縁

40代前半頃、岐阜の山奥で山里料理を出す仕事をしていました。そこで縁があった妻の祖父母は愛媛県在住、これが初めての四国との縁でした。
祖父母と暮らすために愛媛に移りましたが、ほどなくして祖父母が亡くなり、また子どもが生まれ生活が変化する中で、次はどこで料理を続けるかを考えました。
そんな時、親しかったお客さんから「宇多津町は住みやすい街だよ」と聞き、2021年夏頃、初めて宇多津町に! とんとんと話は進み、秋には店舗に向いた物件が見つかり、2022年2月にお店をオープンしました。

移住を考えている方へ、そして宇多津町での暮らし

板前という仕事をしながら、これまで全国40か所以上住んでいます。新しい土地に行く時は、その地域の歴史を調べます。すると、どんな背景があるのか、さらに土地の食材の持つ力も見えてきます。移住を考えるなら、地域の方たちと繋がれそうなことを調べ、歩み寄りながら地域に入っていけるとスムーズかなと、経験から感じています。
そして、何よりも新しい生活を楽しむことですね!
宇多津町は海や山など自然も近く、公園も多いので子育てしやすく、住みやすいですね。自然と町、そして人との距離のバランスがいいんです。ぜひ、一度、お越しください。

「花旦」では、鶏だしの味わい深い薬膳粥を中心に、地元で育った旬の野菜や、板前技術を駆使した一品料理のお膳が味わえます。カウンター越しに、未病を目指すために取り入れた方がいい食材を惜しみなくアドバイスしてくれる篠田さんとの食談議の尽きないお店です。