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心が凪いでいく穏やかな場所
鏑木 航河 さん:さぬき市在住・2023年移住・~20代
群馬県出身の20代・鏑木さんは、全国を巡る中で出会った津田町の海と人に心を動かされ、2023年に移住し、本と海に囲まれた新生活を始めました。
留学によって引き出された地域への興味
2000年3月群馬県生まれ。大学は、高校時代から好きだった英語を活かしたいという気持ちで、国際教育学科を有する山梨県の大学に進学しました。
地方での暮らしに興味を持ったのは大学2年次のフィンランド留学がきっかけです。現地の人たちは自分の地域や文化を自然と語れるんですよね。でも私自身は、自分の生まれ育った地域や日本について自信を持って話せないことに気づいて....。
そこから、自分が生まれ育った土地はもちろん、いろんな地域を知りたいという好奇心と、少しの悔しさを持って帰国後すぐに岩手県盛岡市や島根県にある海士町(離島)を訪れました。特に海士町に滞在し、図書館に勤務した経験は印象に残っています。
心惹かれた穏やかな暮らし
日本各地を巡る中で、「人の温かさや自然に囲まれた穏やかな空気感が自分に合う」と感じましたね。もともと小説を読むのが好きで、物語の中で登場人物の気持ちに触れると、自分自身の心も揺れ動くんです。旅も同じで、新しい場所に行って人と出会い、自然に触れると、自分の琴線に触れる瞬間があります。その中でも特に惹かれたのは、海のそばの暮らしでした。
津田町を知ったきっかけは、地域おこし協力隊の求人情報を見たことなんですけど、「これを機に津田町を知りたい!」という思いで実際に足を運び、完全に心を奪われましたね。
忘れられなかった津田町の景色
津田町に来てみて、海のある景色と町全体の穏やかな雰囲気が本当に心地よかったんです。特に津田の松原の海は季節ごとに表情が変わって、毎日見てても飽きませんでした。
一度は津田から離れて大学に戻ったものの、無意識のうちに津田の海を思い返していました。そんな中、滞在中に、現在の勤め先である「うみの図書館」の構想が浮かんでいたことを思い返し、「図書館の担当者って決まっていますか?」と聞いたことがきっかけで話が進み、2023年4月から津田町で働くことが決まりました。
“海と本”がそばにある穏やかな暮らし
海だけではなく、大好きだった「本」の仕事にも携わることができ、毎日穏やかな気持ちで仕事に取り組んでいます。本に囲まれてると落ち着くし、来館者のリクエストに応えて新しい本を紹介するのも楽しいです。あと、やっぱり海がそばにある生活は特別ですね。波の音を聞きながら散歩すると心がスーッと落ち着くんです。晴れてる日も曇りの日も、それぞれ違う美しさがあって、一年中楽しめます。
移住を検討している人に対してのメッセージ
気になる場所があれば一度足を運んでみることが大事です。その土地の空気、人々の温かさ、景色に触れることで初めてわかることがあります。私もいろんな場所を巡って、自分がしっくりくる場所を探し続けました。その結果、出会えたのが津田町です。自分の気持ちが動いた瞬間を大切にして、一歩踏み出してみてください!