日々慌ただしく仕事に追われる関西でのサラリーマン生活から移住を機に一転、子どもの成長を近くで感じられる喜びと家族の時間、尊敬する義父との仕事、地元の方とのつながりと三豊市の環境、「今の生活のすばらしさには代えがたいものがあります」と細川さんは語ってくださいました。
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何よりも代えがたい幸せな時間に
細川 隆太:三豊市在住・2024年移住・30代
何よりも代えがたい幸せな時間に
出会いと転機
兵庫県の西宮市出身の細川さんは、大学生の時に同級生だった奥様と出会い、お付き合いを始めました。細川さんは大阪の企業に就職します。奥様は一旦、就職のため地元の香川に戻り、交際は遠距離恋愛になってしまいます。
奥様の実家のある三豊市と勤め先の大阪とを行き来することになりましたが、メーカーの営業職だった細川さんは、仕事の展示会が高松や丸亀で開催されることもあって、香川には出張で来る機会も多かったとか。社会人になって生活スタイルや住む場所も変わってしまいましたが、順調に愛を育み、細川さんは結婚を機に奥様を関西に呼び寄せ二人の新生活がスタートしました。
長男が生まれ、小学校に上がる1年ほど前のタイミングに細川家に大きな転機が訪れます。
サラリーマンからの転身と移住
日々慌ただしく仕事に追われる中で、奥様と子どもとの時間をもっと大切にしたいという思いから転職を決意します。新たな会社にこれから転職というタイミングとちょうど重なるように、奥様の実家の家業である酒店から後を継いでみないかという話が突然浮上します。
結婚する前から奥様の実家「やました酒店」を営むご両親の姿を見ており、どんな仕事をされているのか何となくは知っていましたが、そこから声を掛けていただくとは、まさに晴天の霹靂でした。
いざどうしようか・・・、これは仕事もガラッと変わり、移住することにもなります。いろんな人に相談したりしましたが、決断に踏み切る大きなポイントになったのは、子どもの成長を近くで見れる時間を持てるというところでした。
実は上の子どもが小さい頃って、土日も仕事だったり展示会で一週間家を空けていたりして、あまり子どもとの記憶がないくらい仕事に追われていたんだなと・・・、移住してから気付く自分がいました。
奥さんの賛成も気持ちを整理する上で後押しになりましたが、尊敬する義父の背中を見ながら一緒に仕事をし、家族の絆を深めることができるのは、何よりも代えがたい幸せな時間になっています。
移住に関して、抵抗感や先入観はあった?
生活面でも仕事面でも他所から来た人を受け入れてくれるのか?という漠然とした不安はありました。関西で生まれ育ったので方言に最初は戸惑うことがありました。
酒屋は地元の方との繋がりを色濃く感じることができます。自分は性格的にあまり社交的とは言えないのですが、昔から取引のある飲食店への配達や、日常や特別な日の贈り物に店舗を訪れてくれるお客様との関係が、こちらで生活するためのネットワーク作りに役立ったと感じています。
たまたま三豊市の移住担当の方も私と同じく移住組で、実はその奥様と私の妻が陸上部の先輩と後輩の関係だったというのに後から気付いたり、三豊市には私と同じように移住して来た方が多くいるのも安心感がありますね。
子どもの成長を近くで感じられる喜び
幼少の頃、父親に釣りに釣れていってもらったりした思い出があり、今でも釣りやキャンプなどのアウトドアが趣味になっています。環境面で三豊は移住先としては、ばっちりでした。生活していく上でのイメージも他よりはしやすかったと思います。
庭でトマトや小玉スイカを育ててみたり、メダカを飼ってみたり、たまにクワガタが飛んで来たり(私は虫が苦手で奥さんに捕まえてもらいますが・・・)もするので、子どもが自然に触れあえる環境は特別いいものですね。将来は、船舶免許を取って子どもと一緒に釣りがしたいです。
たまに西宮に帰るのですが、刺激をもらえたりして良い機会になります。離れてみて西宮の良さを感じますが、やはり今の生活の素晴らしさは代えがたいものがあります。
これから移住を考えている方へ
三豊市は海も山も近いし、農産物、海産物が美味しいです。やはり、ふらっと気軽に遊びに来てもらうことが一番です。レンタカーを借りて荘内半島をぐるっと車で回ったり、美味しいご飯を食べて地元のお酒を飲んだり、一つ一つが刺激になると思います。
三豊市はこういう街なんだなというのを自分の肌で感じてもらうのをお勧めします。何かお困りごとがあれば、移住の先輩として相談にも乗りますし、お手伝いできる方を紹介したりもできるので。