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「娘に田舎をつくりたい」から始まった、40代の新しい挑戦。香川・宇多津町で見つけた運命の暮らし

丸山 裕司:宇多津町在住・2025年移住・40代

「40代のうちに新しい何かを見つけたかった」

もともとサービス業に興味があり、アパレルや飲食業に携わってきた丸山さん。仕事を続ける中で「いつか自分の店を構えたい」と思うようになり、当時はまだ珍しかったイタリアンバールを開業しました。お客さんとカウンター越しに近い距離で接し、その反応をダイレクトに感じられることに魅力を感じ、20代の頃から長く飲食業に携わってきました。

結婚し、子どもを授かって神奈川で暮らす中で、いつか大きくなる娘に「田舎」をつくってあげたいと思うようになりました。当時の「移住」に対する意識は、「遠くへ引っ越す」くらいのライトな感覚でした。移住するなら、本州以外の地域がいいかなという程度に考えていたといいます。

日本一小さな県の小さな町、宇多津町

移住のきっかけとなったのは、香川旅行の際に訪れた、サンポート高松にある「ワークサポートかがわ(香川県就職・移住支援センター)」でした。香川県については地名を知っている程度だったため、まずは高松市や丸亀市について話を聞いてみようと思ったそうです。移住先の候補について話を聞く中で、香川旅行の際、丸亀市へ向かう途中に通り過ぎていた場所が宇多津町だったことを知ります。

当時、宇多津町では初めて地域おこし協力隊を募集していました。宇多津町にとって初めての地域おこし協力隊の一員になれることに魅力を感じた丸山さん。さらに、応募締め切り日が2月7日で、自身の誕生日と同じだったことにも、運命的なものを感じました。これが、移住を決意する大きな転機となりました。

「初めての田舎暮らしにはちょうどいい宇多津町」

宇多津町に移り住んでから町のことを調べていくうちに、由緒ある神社仏閣に加え、国の登録有形文化財も数多く残されていることを知りました。そして、街歩きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしいと思うようになったそうです。
古街(こまち)を初めて歩いたときには、「まるでイタリアの街のようだ」と感じました。歴史ある建物や構造物が、今の暮らしの中に自然に溶け込んでいるところが面白いそうです。

宇多津町は、住み心地ランキングでも常に上位に登場する町です。買い物に便利な商業施設がそろっていることや、子育てのしやすさ、本州へのアクセスの良さなどに注目が集まりがちですが、魅力はそれだけではありません。近代的なエリアと歴史ある古い町並みが、コンパクトな範囲に共存している宇多津町。
「初めて田舎暮らしをする人や、気軽に移住を始めたい人に、ちょうどよい町だと自信を持っておすすめできます。」

「宇多津町の歴史資源、『古街』」

「古街」と「新都市エリア」に分かれ、それぞれ異なる魅力を持つ宇多津町。その魅力を総合的に町外へ発信していくことが、地域おこし協力隊としての丸山さんに与えられたミッションです。そこでは、これまでサービス業で培ってきた経験が生かされています。

地域住民の方々と外部の人々をつなぐパイプ役として、町外から移住してきた地域おこし協力隊だからこそできることがあるといいます。街エリアの空き家や空き店舗を活用し、訪れた人に長く滞在してもらえるようなコンテンツをつくるためには、気軽に立ち寄ってひと休みできる場所が、町の中に数多く必要です。丸山さんは、飲食業界で培った経験やノウハウを生かし、古街の古民家を改装したチャレンジショップの誘致にも関わっていきたいと考えています。
「日々、模索していますが、将来的には、そうした場所の一つに自分の店があればいいなと思っています。」

もっと、もっと「古街」の良さを知って欲しい

「古街」と聞くと、すでにでき上がったコミュニティの中に飛び込んでいくような印象があり、抵抗を感じる人もいるかもしれません。でも、古街にはご年配の方が多い一方で、実は皆さん新しいものが好きだったりします。外から来た人にも親切で、困ったときには助けてくれる心強い味方になってくれるので、新しいことにチャレンジするための土壌は十分にあります。

地図で見ると、宇多津町の中心に位置するのが「古街」です。古き良き町並みを後世に残し、かつてのにぎわいを取り戻すための新たな取り組みに、ぜひ期待してください。