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医療の仕事と運命の出会い。小豆島で見つけた新しい人生

村山 桂:小豆島町在住・2021年移住・~20代

診療放射線技師になる夢を見つけるまで

村山さんは徳島県板野郡に生まれ、豊かな自然に囲まれて育ちました。幼少期は父親の転勤に伴い、徳島県から香川県、東京都などへの引っ越しを経験。小さい頃はよく風邪をひき、近くの病院に通っていたそうです。レントゲン撮影を担当してくれた診療放射線技師の先生が優しかったことを、今でもよく覚えています。風邪で弱ったときに支えてくれる、心強い存在だったそうです。

大学への進学を考えたとき、その記憶がよみがえりました。「誰かの役に立ち、身近で頼れる存在になりたい」という思いから、診療放射線技師を目指すことに。診療放射線技師の養成に力を入れている大学へ進学し、関西で大学生活を送りました。

念願の病院勤務、そこで気づいたこと

4年間の大学生活を終えた後、村山さんは関西の病院に就職しました。都市部の病院は患者さんが多く、レントゲン撮影の経験を積むことができました。転機となったのは、兵庫県立淡路医療センターへの転勤です。

淡路島へ引っ越したことで、それまでの都市部での生活は大きく変わりました。地元の祭りに参加する中で、患者さんから声をかけてもらう機会も増えました。地域医療を通じて住民と関わる充実感を、肌で感じるようになったといいます。

改めて自分自身を見つめ直したとき、「離島医療を通じて、地域の人たちとより深く関わりたい。自分がやりたかった仕事はこれだ!」と気づきました。そんな折、小豆島中央病院の求人を見つけたのです。

Iターンで香川県の小豆島へ

小豆島は離島でありながら、県内外から多くの観光客が訪れる場所です。移住する前に小豆島を訪れたのは数回程度で、島のことはあまり知らなかったという村山さん。実際に暮らしてみると、小豆島はコンパクトで、生活に必要なものがそろっていると感じました。高松へはフェリーや高速船で気軽に行くことができ、神戸も近いため、学生時代を過ごした関西へもすぐに足を運べます。

村山さんが勤務する小豆島中央病院は、小豆島と周辺の離島における医療の最終的な受け入れ先となっています。地元の方が足を滑らせて側溝に落ち、救急車で搬送されてくることもあれば、旅行で島を訪れた方がけがをして受診することもあります。
「けがをすると、どうしても気持ちが落ち込み、表情も沈んでしまいます。だからこそ、しっかり検査をして、安心してもらえるように頑張りたいですね。」

小豆島に移住してから5年。村山さんは、離島医療の現場で地域の人たちと密接に関わることに、やりがいを感じています。

島での出会いと結婚

独身で小豆島に移住した村山さんは、小豆島中央病院で勤務3年目を迎えた頃、島外から看護師として赴任してきた現在の奥様と出会いました。奥様が病棟から患者さんに付き添ってレントゲン検査のフロアを訪れる機会があり、次第に意識するようになったそうです。その後、交際を経て結婚。取材時は婚姻届を提出した数日後で、まさに新婚のタイミングでした。

奥様は虫があまり得意ではないため、虫の少ない秋冬の時期に、趣味のキャンプにも一緒に出かけてみたいと考えています。福田港の近くには、目の前に海が広がるキャンプ場があり、おすすめだそうです。

島での生活

移住当初は、島の地域コミュニティーにうまく入っていけるかどうか、不安もあったという村山さん。しかし、思いのほか抵抗感なく、自然に地域に溶け込むことができました。その理由について、「小豆島は移住者が多く、移住者と島民の間に垣根があまりないのかもしれません。」と話します。
小豆島では、地区ごとに小規模な祭りが数多く開催されます。祭りのシーズンには、毎週のように島のどこかで祭りが開かれているそうです。村山さんも、これから積極的に参加してみたいと考えています。
「小豆島での暮らしはまだ始まったばかりですが、将来、子どもができ、さまざまな人から声をかけてもらえるような存在になりたい。そして、地域の中にさらに深く溶け込んでいけたらと思っています。」